イエローナイフの山火事の影響について
イエローナイフの山火事の影響について
イエローナイフでも山火事の影響が出ています。
先月より準州内でも例年どおり数十か所で山火事が発生ちゅうです。
ハイウェイに近いところで火の手上がっている場所もある為たまに通行規制が行われていましたが、街には直接の影響はありませんでした。
しかし、先日よりイエローナイフの近くでも山火事が発生。7月15日よりエドモントン方面へのハイウェイが通行止めになりました(外部へ繋がる唯一の道路です)。
閉鎖されるのは空港の近くの道路管理場(サンドピット)から。空港から2キロの地点という近さです。閉鎖地点はまだ市内なのでその向こうにも建物はありますが、関係車両以外は通れなくなっています。
『数日で鎮静化するのでは?』というのが現在の見解ですが、あまりにも街に近いため、風向きによってはさらに大きな影響が起きる可能性があります。
- 1、食糧難。5日以上道路閉鎖が続くと、スーパーなどの生鮮品は底をつくかもしれません。
- 2、空港閉鎖。あまりに空港に近いため、風向きによっては飛行機の発着に影響が出る時間帯が出てくるかもしれません。
- 3、停電。もし送電線方向へ延焼した場合、焼き切ってしまうかもしれません。もし可能性が出れば消防飛行機での延焼止め作業を行うかもしれませんが、やはり何らかの影響にによって停電が起こるかもしれません。この場合はインターネット網も止まりますから、突然外部への連絡が付かなくなるかもしれないです。
イエローナイフ周辺にはバックアップの送電線網は存在しないので、送電線が焼き切れると街の全機能が麻痺します。災害用バックアップ設備で外部との通信を確保することになり、一般の人は外部への連絡が全く出来なくなります。
とりあえず現在の影響ですが、『今日から南下する予定だったのに…』というキャンピングトレーラーたちが数日の足止めを食らうこととなりました。
ただでさえイングラハムトレイル沿いの大き目なキャンプ場が周辺の山火事の影響で閉鎖されているので選択肢がない状態だったのですが、これにより脱出も不可になりました。
停電だけはいつ起こるかわかりませんので、念のため現在の状況と今後の可能性をお話ししました。
今年は夕立以外の雨も少ないので、各所で起きている山火事の鎮火には時間がかかりそうです。
2014年7月15日
しま