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イエローナイフ行き長距離バス路線廃止

Photo by Robert Archer

過去20年にわたって、このバス路線はオーロラ旅行に(時間はかかっても)安く行ける方法でしたが、2011年10月25日をもって路線廃止となりました。

バスでイエローナイフに向かおうとしたときのバス路線は、
 グレイハウンドバス
  エドモントン発→ピースリバー経由→ヘイリバー行き(ノースウェスト準州)
  という路線に乗り、ヘイリバー手前のエンタープライズで下車。
 フロンティアコーチラインに乗り換えて
  エンタープライズ→イエローナイフ

というルート。距離は約1500キロ。1日半の行程でした。

バンクーバーからは丸々2泊3日。
トロントからは4泊5日。モントリオールだと更にもう1日。
ストップオーバー無しの周遊券を使って行こうと思えばテキサスやフロリダまでも格安で乗り継いで行ける、バックパッカーにはとてもありがたい旅行方法でした。
(上記の行程でイエローナイフから旅行した人は実在。さすがに皆「疲れた」と。)

今回廃止になるのはこの中の、グレイハウンドバスが運行するピースリバー-ヘイリバー間。
非幹線ルートの倣いで、貨物+旅客輸送という路線でしたが、2011年10月より、旅客輸送を廃止する事になりました。

グレイハウンドバスの広報部によると
「我々の旅客輸送は56人乗りの大型バスを運行基本にしているが、この区間の平均乗客は8人程度。旅客便は長い間全く利益が出ていなかった。そのために、今後は貨物便専用路線に切り替える。」
とのことでした。

日本の感覚ではちょっと理解しにくいかもしれないですが、僻地の輸送網では旅客を出すのは非常に大変。
主力は貨物輸送で、その余ったスペースに乗客を乗せ始めるのが旅客輸送の初期。
旅客のみで運航するようになるのは、かなりの乗客が出てからの事。
現在でもカナディアンノースやファーストエアーなど地元の航空会社は、貨物輸送に重点が置かれています。

長距離バス網は長い間、小さな街を結ぶ重要な移動手段でしたが、近年は状況が少しずつ変わっているようです。
今回の旅客輸送廃止の原因は、この地域の航空路線の整備にあると思われます。

以前に比べ、この地域の航空路線網はかなり充実してきました。
もちろん主要都市への毎日運航などではなく、週に3便程度の事ですが、もともと500~1500人の町村の事なので、それだけでも利便性は十分。
また、航空運賃自体が競争により、若干安くなりました。
ですからずっと10時間以上かかるバスを使っていた人たちも、数時間で到着できる航空便を利用。長距離バスの需要減になりました。

「バス路線が航空路線に負ける」という、ちょっと変わった現象が現在この地域では起こっています。

エドモントンを過ぎると農地が続き、さらに走ると牧草地が続き、その後は森林の中をひたすら走る、エドモントン-イエローナイフのバスルート。途中にはおもちゃのような小さな集落がいくつか。。。
カナダの大きさと、本物の「僻地」を知るにはとても良い経験になるバス路線でしたが、遂に公共交通機関では通れなくなっていまいました。

なお、ノースウェスト準州を走るフロンティアコーチラインは、イエローナイフと各集落を繋ぐ旅客路線を今後も維持するそうです。
(追記:)ヘイリバーーイエローナイフ間を結んでいたフロンティアコーチラインも、y旅客便としては2013年春に廃止になりました。現在各コミュニティを結ぶ、貨物便のみが運航しているようです。
これにより、ノースウエストの準州の公共交通機関は、航空路線のみになりました。

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