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イエローナイフを楽しむ Enjoy in Yellowknife
「イエローナイフ、オーロラ取ったら只の町」
オーロラ旅行者から見れば、確かにそうかもしれません。
イエローナイフを紹介する資料には、「町が小さい」「周囲に何も無い」「ツアーの種類が限られる」などと記載されていますし、カナダを代表する「観光地」と比べれば、本当にその通りだと思います。
では、「観光地めぐり」だけをしてきた場合、「カナダの町を訪れた」と本当に言えるのでしょうか?
他の国でもそうですが、観光地を何箇所巡っても、その国を本当に知ることは出来ないでしょう。
そんな中で、イエローナイフはパックツアーで旅立てる、非常に珍しい「観光地化されていない街」です。そんな街に、普段何があるのか、ここでは各季節のツアーの紹介のほかに、そんな街のイベントを紹介しています。
ツアーとイベントの紹介
この項目では、イエローナイフのシーズンを三つに分けました。
夏至の北極圏の時期は白夜状態のため、オーロラは出現してても見えません。
でも、この時期にイエローナイフの本当の姿があります。
- 「どうしてこんな寒いところに、みんな住めるんだろう?」
- 「街の人たちは普段、何をして遊んでいるんだろう?」
- 「こんな寒いところの夏は、どんな所なんだろう?」
そんな疑問を持っている人は、ぜひ真夏のイエローナイフも訪れてください。
きっと、全てを解決できると思います。
ただ、その時期にはオーロラが見えませんから、
- 他の観光地も周遊しながら(カナダの観光地めぐりの一番いい時期です)
- 釣り、キャンプのために長期滞在
をするつもりで。**各ツアーについて [#b00db6d1]
各ツアーごとに、ツアーを実際に催行している現地催行会社を列記しました。
オーロラ鑑賞などは何社も催行会社がありますが、各社の最大の違いは - 「ツアー慣れしているか、慣れていないか」
の一言に尽きます。
- 海外旅行が初めて
- 初極北旅行で、冬に行く
というオーロラ初心者は、日系や大きな旅行会社を選んだ方がよいでしょう。
日本からツアーを申し込むなら、自動的にそういう会社のツアーに行くことになります。
もしあなたが、
- イエローナイフに来るのは○回目
- みんなと違うところでオーロラを見たい
- 現地の人や、他の国の人ともっと話したい
- トラブル、ハプニングは大歓迎!
と言う人なら、マイナーな会社をぜひ狙って行ってください。
きっと、観光地ではありえない、色々な体験が出来ると思います。
ノースウエスト準州のツアーについて
上記と重複しますが、イエローナイフ及び、ノースウエスト準州でツアーに参加する場合、観光地では考えられない対応や、ツアー催行形態が時たまあると思います。
それが、他のところでは絶対に体験できない楽しいものであることもありますし、「こんなのありえない!」というトラブル対応として体験する場合もあります。おそらく、どこの非観光地でも起こるでしょう。
これは色々なページで書いていますが、この地域に「観光」と言うビジネスが入ってから日が浅いため。そして主要産業が現在でも「鉱業」で、住民の目がまだ観光には向いていないからです。
また、各種の自然保護区域や「ナハニ国立公園」と言う世界遺産をこの準州は持っていますが、ツアーを積極的に受け入れる様子もありません。もともと、「環境保全」をしっかりするため手段として登録していて、「観光資産」とは考えていなかった住民の意識も大きいと思います。
と言うことで、この地域は全ての旅行者を受け入れられるようには出来ていません。
残念ながらどうしても、「私はこの地域の旅行は満足できない」と言う人が、出てくると思います。
ですからもし、これらを全部受け入れて滞在できる人は、色々な発見ができて楽しい旅行になるでしょう。そうでない人は、「どうしても無理」という体験をする場合があるでしょう。
準州もイエローナイフも、まだまだ発展途上。立派な「観光僻地」です。
ですから、もし旅行が決まったら、上記のことを覚悟し来てください。
どんなハプニングも、「あの時こんな事があったねー」と笑い話になることを願っています。
各季節に必要なこと
各シーズンに必要な対策をリストにしました。
滞在の際はお気を付けください。
- 秋夏シーズン:蚊よけ、寒さ対策
- 冬春シーズン:防寒、凍傷対策
- 夏至前後:蚊よけ、日除け、酔っ払い
- 秋夏シーズン:蚊よけ、寒さ対策
比較的気温の高い8月中は、鑑賞地で蚊が飛んでいます。虫刺され薬や蚊よけスプレーを。
9月に入ると一気に寒くなり、終盤は雪が降ることも。日本の真冬の装備は必携です。
- 冬春シーズン:防寒、凍傷対策
防寒対策を怠ると、オーロラまで記憶に残らなくなります。最悪の場合は凍傷です。コラムの「北極圏で最適な防寒服とは?」や「しまの防寒服やせ我慢体験」を読んで、万全の準備を。
- 夏至前後:蚊よけ、日除け、酔っ払い
街中は大丈夫ですが、水辺や藪に一歩踏み出すと、蚊柱が立つほどの蚊の来襲に会います。場所によっては「蚊よけネット」を現地で買った方が良いです。
日差しも強烈です。しかも、空気が乾燥しているので気がつきにくい。日焼け止めクリームは、この時期の必須アイテムです。
それから、酔っ払いの数も夏は多いです。でも、ただの酔っ払いですから、ビックリしないでください。話しかけてくる場合もほとんどの場合、旅行者に興味があるだけです。面倒くさいですが。
ガイドチップについて
ノースウエスト準州とイエローナイフは観光業が主力で無い地域ですから、ガイドのチップに関しては観光地と違い、「必ず払うもの」にはなっていないです。
でも、欧米の旅行者が払っているのも事実。そして、英語の通じる人たちより、通じない人の方がガイドに負担のかかるのは明らかです。
パンフレットを読んで、ツアーの料金が「チップ込み」かどうかを確かめておくことをお薦めします(パッケージツアーの場合は、ツアーの規約の中に書かれています)。
もしチップが含まれていなくて、とてもいい対応をしてもらった場合には、笑顔で握手と一緒にチップも渡してあげてください。
金額はサービスによるので一概に言えないのですが、半日ツアーで$2ぐらい~。
カナダは2ドルまでコインなので、コインでチップを渡しても失礼になりません。