Nanook
ナヌック オーロラツアーズ Nanook Aurora Tours
2010年1月からスタートしたナヌック オーロラツアーズ。
滞在拠点を持たず、少人数限定でその日に晴れそうなポイントに移動しながらオーロラを見る、新しいタイプのツアーをスタートさせました。
率いるのは、元カナディアンEX オーロラツアーズで長くツアーの運営をしてきたYoshiさん。
今日はそのナヌックの主宰、Yoshiさんにお話を聞いてみました。
ツアーを始めるにあたって
編集:最初に何ですが、あのロゴ、かわいいデザインですね?
Yoshi:あ、ありがとうございます。
もともと、カナディアンEX時代にデザインしたものを、手直ししてロゴにしました。
編集:あれ(EXのロゴ)って、Yoshiさんが作ってたんですか?
Yoshi:ええ。もともと、デザインの仕事をしていたので、EXのときにも「デザイン担当」みたいになってて。
自分でもいじるのは好きだったんで、実は、毎年手直ししてました。
編集:EXには何年ぐらいいたんですか?
Yoshi:2001年から始まって、およそ6年です。
編集:確か、前線業務(ガイド)だけではなかったですよね?
Yoshi:ええ。担当するツアーをすべて取り仕切るチーフガイド、オーロラ写真撮影、広告・広報、ツアー企画、ネット営業、ガイドトレーニング、野外作業から買出し、掃除まで。犬の散歩もしてましたよ。
編集:犬の散歩って??? いろいろやってたんですねー。
どんなツアーをしたいですか?
編集:では改めてですが、新たにツアーを起こしたきっかけは?
Yoshi:そうですね。EXが終了して南の街で過ごしたんですが、カナダに来てオーロラを追いかけない冬は初めてでした。
カナディアンEXのガイドは、みんなオーロラに夢中でしたし、ツアーに来てくれたお客さんに、『またオーロラを見に戻ってきてくださいね』と声をかけていました。特に次の太陽活動のピーク、オーロラ当たり年といわれている年には。
それで、戻って来たいと思ってくれている人や、オーロラを見たいと思っている人たちのために小さくてもいいからツアーを初めて、カナディアンEXのスタイルを残しながら、次のオーロラの大きな波を待とうと思ったのがきっかけです。
簡単に言うと、僕自身がもっともっとオーロラを見たいんです。
編集:なるほど。私の場合もこれ(情報局)を始めたのは、オーロラを見に来たいと思う人の(旅行の)ハードルを下げたかったからなんです。私がまだオーロラに「やり残した感」を持っているしょうね。
ところで、観測場所を移動できるツアーっていいですね。その日によって、晴れる場所って違いますから。
Yoshi:そうですね。例えば、プレリュード湖周辺は曇っていたから、戻ってきたら街の近くは快晴でオーロラ見られたり。
編集:そう、それ。 私の場合は「やっちゃった」感がありました。私の場合(オーロラワールド)は、日本の旅行会社の旅行規約とか色々あって、移動中にオーロラが出てても車停められなくて。。。3日待ってやっと出てきたときは、結構悔しかったです。まあ天候のことなので、しょうがないんですけど。
Yoshi:そうだったんですか?うち(EX)は元から少人数催行だったので、そんなにシビアにやらずに済みました。と言うか、EX時代も実は、最初の2日間にオーロラが出なくて、3日目も曇っていたら、観測場所を変えてたんです。
編集:そんなことしていたんですか??
大人数の、毎晩到着便を迎えていた大手ではそれは難しいかも。。ちょっと驚きました。
Yoshi:まあ、ピークの時でも、車数台の規模でしたから。
ちなみに、今でも移動中にオーロラが出たら、安全な場所で見てもらってます。
それと、今回は移動できる範囲がかなり広くできて、晴れ間を探して移動できるのが、このツアーの一番の売りです。
編集:そう言えば、オーロラ鑑賞で移動する場所は?
Yoshi:企業秘密で詳しくは言えないんですけど、街の近くからイングラハムトレイルのどこかでオーロラを見ます。
ツアーの内容について
編集:ツアーって、単発で毎夜出発するオーロラ鑑賞がメインですか?
Yoshi:いえ、まだホームページにもちゃんと書いていなかったんですけど、宿泊先もセットにした、パッケージツアーの方が多いんです。ツアーに参加する方が、一番最初にボクにメールで連絡を送ってくれた時は、まだ宿泊先を決めていない人も多いので、そういう方には個別にパッケージの事も伝えて、希望する方には宿泊先も用意しました。
編集:宿泊先はどんな所を(紹介していますか)?
Yoshi:先シーズン(2010年1-4月)は、オールドタウンのB&Bでした。もちろん、ホテル滞在が希望なら、そっちの予約もします。
編集:パッケージの内容は?
Yoshi:えっと、宿泊場所、空港-B&B間の送迎、オーロラツアー、防寒服(冬季のみ)5点セット(夏秋季は4点セット)が基本です。
編集:市内観光は?
Yoshi:希望される方には付けてます。
編集:どんな所に行きます?
Yoshi:ええ、オールドタウンのお店や史跡紹介、アイスロード、ダウンタウンの施設紹介。あと、歩いていくのには遠いので、ミッドナイトサン(ギフトショップ)の紹介をするのと、州議事堂、博物館の場所を案内して、観光案内所で解散してます。
編集:なるほど。あ、あと、単発でオーロラ鑑賞に参加した場合、防寒服は・・・?
Yoshi:ええ、付いてます。オーロラツアーに込みだと思ってください。
ヌナックのおすすめ
編集:では、Yoshiさんからナヌックのツアーに参加して、「ここが良い!」と言えることは?
Yoshi:まず、晴れた空を見つけて移動するので、観測中の晴天率は高くなります。途中で曇ってきたら、晴れたところを探して移動します。それと、基本的には「見えるまで粘る」んです。なので、それだけオーロラの見える確率も、高くなるはずです。朝方に見えることもありますから。
編集:実際、昨冬(2010年1-4月)と、この間(2010年8-9月)はどうでした?
Yoshi:毎日(ツアーに)出ていた訳じゃないですが、前シーズンは全員にオーロラを見てもらえました。
編集:そう言えば、(オーロラの)写真のサービスは?
Yoshi:ああ、やってますよ。基本的に、オーロラが出たら毎回撮ってます。まだちゃんと制度化していないんですが、3日間以上のパッケージで滞在したお客さんには、滞在中に撮れたオーロラの写真をCD(-Rom)に入れて、販売していました。
編集:ホームページでも載せている写真ですね。
Yoshi:はい。実は、ブログもあって、そっちの方が更新は早いです。どんなオーロラが見えたかは、ブログを見てもらえるといいと思います。
編集:では反対に、ツアーに参加する上で、気にして欲しいことは?
Yoshi:ええ、夏は大丈夫なんですけど、冬にオーロラツアーに行ったときは、お手洗いが無いんですね。なので、「-20℃でも外で出来る!」という人は良いんですけど、そうでない人は、出発前に水分を抑えてきた方が良いですね。
編集:ちなみに、それで大変になったことはありますか?
Yoshi:今のところはないです。ツアーの前にも説明してますし、特に、女性の方はうまく調整してきているみたいですね。
編集:そうですか。意外に大丈夫なものなんですね。そういえば、私もオーロラの写真を撮っているときは、そういうのを忘れているかも。
Yoshi:そうかもしれないですね。
専用車サービス
編集:現在ツアーで使っている車は、(運転手込みで)7人乗りですよね?
Yoshi:はい。なので、6人が最高人数です。ただ、ピークシーズンはもっと大きな車を借りるかもしれないですけど。
編集:これは個人的な質問なのですが、「4人で参加するけど、(オーロラツアーに)参加するのは自分達のみで案内して欲しい」、要するに、専用車サービスをお願いされたら、可能なんですか?
Yoshi:そうですね。キャンセル条件とかが厳しくなると思うんですが、事前に連絡を貰っていれば、出来ると思います。ただ、時期によるかな。参加者の多いピークシーズンは難しいと思うので。
編集:なるほど。ありがとうございました。
編集後記
Nanook(ナヌック)とは、イヌイット語(イヌクティテュート)で「白くま」とのこと。
ツアーの「手作り感」が伝わる、かわいらしいロゴだなーと感じました。
普通の旅行商品ではなく、アットホームな滞在を望む方にはぴったりのツアーでしょう。
- ナヌック オーロラツアーズ Nanook Aurora Tours
ツアー内容:オーロラ鑑賞、オーロラ記念写真、市内観光、車両チャーターなど
ナヌックオーロラツアーズ
http://www.aurora-guide.com
naookのブログ(ツアーブログ)
http://ameblo.jp/nanook-aurora
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